イタリアの小さな駅2012/11/06 12:02

リッチョーネ駅
                     リッチョーネ駅


 リッチョーネ駅は、プラットフォームが2つの小さな駅だった。まあハイシーズンではなかったということもあったと思うが、閑散とした駅であった。うらぶれたという感じではなかったが・・・

                    ホームへの入り口


 ホームへの入り口は自動ドアである。ゲートなどはなく、切符を買おうが買うまいが自由にホームに入ることが出来る。
 このようになっているのはリッチョーネ駅だけではなく、リミニ駅も同じような形であった。


                リミニ駅のホームへの入り口



 これじゃあキセルし放題ではないのか?実際その通りだと思う。一週間の滞在期間中リッチョーネ・リミニ間を電車で2往復したが、一度も検札に来ることはなかった。このシステムが機能しているということは、イタリア人は真面目なのかもしれない。

                セルフサービスの改札機


 では、改札はしないのかというと、さすがにそうではない。駅の至る所にこのような改札機があり、中央のスリットに切符を挿入すると穴が開けられる様になっていた。

                  リッチョーネ駅のホーム


 リッチョーネ駅のホームである。左側の青い扉が出入り口で、ここから勝手に出入りできる。どんな長い電車が来るのか分からないが、何しろホームが長い。6両編成くらいの電車が来るのだが、その3倍くらいの長さがある。どこで電車を待っていれば良いのか。各駅停車に乗るときはあまり気にしなかったが、ボローニャに行ったときは、指定席(一等席)の切符を買ったので、結構気になった。


                    リミニ駅のホーム


                    リミニ駅のホーム

 こちらはリミニ駅のホーム。リミニ駅はリッチョーネよりは大きいが、雰囲気はいかにもローカル駅という雰囲気で、リッチョーネによく似ていた。人の数は全然違ったが・・・。


 写真を見て気がつくと思うが、線路とホームの高さの差が日本に比べて格段に小さい。というわけで、隣のホームに行くのに線路を横断する人がたくさん見られた。勿論地下通路はちゃんとあるのだが・・・。


                  リミニ駅に到着した電車
 
ホームの側面には「線路を渡るな」の警告がイタリア語と英語で書かれていた。あまり守られてはいなかったが・・・。

                  「線路を渡るな」の警告



 必然的に、電車とホームの間には大きな段差ができていた。荷物が大きかったり、子供をベビーカーに乗せていたりすると結構大変である。
 今気がついたが、考えてみるとベビーカーをあまり見かけなかったような気がする。日本ほど普及していないのだろうか?それとも利用の仕方が日本とは異なるのだろうか?

               電車に乗り込む乗客(リッチョーネ駅)




 もう一つびっくりしたのは、線路にポイ捨てされた煙草の吸殻である。あまりの多さに唖然とし、思わず写真をとってしまった。


 イタリアでは、公共の室内での喫煙は禁止だが、外での喫煙は基本的にどこでもO.Kということで、老若男女を問わず、歩きタバコをしている人がたくさん見られた(特に若い女性の歩きタバコが目立った)。まあその必然的結果とも言えるが、それにしてもこの量はあんまりだと思った。



               線路にポイ捨てされた煙草の吸殻





ボローニャ駅2012/11/06 20:40


ボローニャ駅
                    ボローニャ駅


 イタリアの駅の改札が日本のようにゲートになっていないというのは、リッチョーネやリミニといった小さな駅ばかりではない。ボローニャ駅の様な大きな駅でも同じであった。

 ボローニャはリッチョーネから特急で1時間半ほどの所にある街である。私などは「スパゲティボロネーゼ」の名前の由来になった街というくらいの知識しかなかったが、結構大きくて有名な街である。



                  ボローニャ駅の改札


 ボローニャ駅の改札である。正面に見える自動ドアがホームへの入り口、その手前の階段が、反対側のホームへ続く通路である。

 ドイツのハンブルグ駅もこのような造りになっていたが、「キセル」という概念はないのだろうか?全く不思議である。