アメイジング・スパイダーマン2012/10/21 15:28

 フランスからの帰りの飛行機の中で見た映画である。当然のことながら小さな画面の中で見たので、映像の迫力などは全く分からなかった。

 これまで映画化されていたシリーズとは全く違うストーリーということだが、実のところこれまでの作品を全く見たことがないので、前作と比べて・・・という部分は全くわからない。

 アメリカンコミックのヒーローはなんだか影があるというか、ちょっと暗いものを背負っているという印象がある。バットマンなどがその良い例なのだが、この映画のスパイダーマンは、影・・・と言ってもちょっと印象が違う。主人公が高校生ということもあるのかもしれないが、思春期の少年・少女の気持ちの中にある影という感じで、他のヒーローの、社会の暗部に根ざす影とは趣が違う。

 全体的にヒーローものというより青春ものと言った感じである。描かれているのは高校生の心の動きだし、ヒロインとの恋物語も甘酸っぱい青春時代のそれである。ひょんなことから特別な力を手に入れ、本来の目的を忘れてちょっと天狗になるというか、有頂天になるところも高校生らしい幼さがよく描かれている。

 面白いと思ったのは、スパーダーマンが何故あのようなコスチュームなのか、その理由が理路整然と、丁寧に説明されていることである。科学好きの高校生の視点で、いかにもそういった高校生が考えそうだと思わせる件は見事だと思った。

 思ったより暗くないというか、重くないストーリーなので、若いカップルが見ても違和感がない映画という感じがした。続編が出るのは前提という構成だったので、それは間違い無いと思うが、まあ私が続編を見に行くか・・・というと、ちょっと微妙だが・・・。ただ、映画館で見ると、飛行機の小さな画面とは違い、迫力ある映像だったかもしれない。まあ他の映画を見た時に予告編を映画館で見たような気もするのだが・・・?