Yuimaryu の雑記帳

　通勤・通学を電車やバスでする人の中には、席に座ることが出来た時は目的地に着くまでうたた寝をしている人も多い(私もその1人である)。中には立ってつり革に捕まった状態で眠ることが出来る強者もいるらしい。

　そうやってまで居眠りをする理由の1つには通勤時間が長さがあると思う。定刻に目的地に到着するためには家を出る時間を早くせざるを得ないし、帰ってくるのも遅くなるのでどうしても寝不足になってしまう。
　しかしその前に、「公衆の面前で居眠りをしていても物を盗まれたり危害を加えられたりする危険が少ない」という治安上の理由も大きいと思う。その証拠に外国では電車の中で居眠りをするなんて信じられないという話を聞いたことがあるし、実際これまで私が電車やバスに乗ったことのある国(アメリカ、ドイツ、オランダ、フランス、中国、香港、台湾、シンガポール)では、席で居眠りをしている人を見たことは一度もない。

　しかし今回イタリアで電車に乗って、外国では初めて電車の中で居眠りをしている人を見かけた。それも一人ではなく何人も。男性だけではなく、居眠りをしている若い女性も何人か見かけた。

　流石に日本のように座っている人の8割が居眠り・・・などという事はなかったが、「海外では電車で寝てはいけないし、そんな人はいない」と思い込んでいたので、結構衝撃的な光景であった。さすがに写真を撮るのはまずいと思ったので撮らなかったが・・・。

　イタリアは他の国に比べて治安がいいのかもしれないが、こうやって見ると、「日本は治安が良いので電車で居眠りが出来る」というのも「日本の治安の良さ」を過信・誇張した「都市伝説」では無いかという気もしてきた。他の国の人達が電車やバスで眠らないのはその必要がないからで、けっして治安の悪さのせいでは無いのではないだろうか。

　イタリアで「無邪気に」居眠りする若い女性を見ていてそんなふうに思った。