Google中国撤退2010/03/24 12:19

 Googleが中国のインターネット検索事業から撤退した。今年の一月に問題が表面化し、米中の政府高官が言及するなど政治問題の様相を呈していた。中国の市場規模と現在のGoogleの地位(中国でのシェア2位)、今後更に市場拡大が予想されることを考えると、私はGoogleの撤退は無いと予想していた。ところが実際は予想外の結果になった。それほど中国当局の「検閲」や「サイバー攻撃」は熾烈だったということなのか?

 4、5年前に中国に出張した際、現地で働く日本人に「フリーメールは届いたり届かなかったりするから気をつけた方がよい」と言われた。実際マイクロソフトのhotmailで日本とやりとりすると、3割くらい届かないメールがあった(検閲に引っかかるような内容は全くなかったのだが)。まあそれが「検閲」と関係することだったのかは分からないが・・・。

 現在私は自宅で子供がネット接続する際は「I-フィルター」というフィルタリングソフトで「検閲」を行っている。考えてみるとそれは中国当局と全く同じ行為を行っていると言うことになる。意図は全く異なるが・・・。それにしてもこういった「フィルタリング」を国家規模で実施するとは、まさに「中国恐るべし」である。

 「天安門事件」、「ダライ・ラマ」、さらには「民主主義」までNGワードになっていると言うことだから、中国の検閲にも問題はあると思うが、現に自分も子供に対しては同じようなことを行っていることや、映画やテレビなど既存のコンテンツに関してはある種の検閲があるわけだから、インターネットの世界だけは全くの自由というわけにはいかないと思う。
 この種の「自由」は「無法」につながり、この「無法」が原因で何か事が起こると、この「無法」を規制するために本来守られるべき「自由」までもが奪われてしまう。そしてこの場合、起こってしまった「事」があるだけにその規制に抵抗することが出来なくなってしまう。

 私は人対人の直接のやりとりが苦手で、その分情報収集やコミュニケーションの手段としてインターネットの恩恵を大きく受けてきた。この「自由な」世界がこれからも自由であり続けるために、何らかの規制をかけることを考える必要があると思う。

 本来ならば簡単な話で、「個人の良心」に委ねても良い話だと思う。私自身ネット上で「できるけどやらない」ということはたくさんある。しかし現実はそうはいかない。かくいう私だって決して「聖人君子」というわけではないし、その私より「良心」の少ない(小さい?)連中だって世の中にはたくさんいるのだから。